U-10 で「フニーニョ」をトレーニングに導入して3か月が経ちました。導入するきっかけについては「U-12 いいトレーニングメニューありますか?」で書いています。(よかったらこちらもご覧ください)現場で実践してみて感じたこと、気づきを綴っていきます。
フニーニョ3か月目
トレーニングでの「フニーニョ」のワンシーンです。(フニーニョ実践して3か月目)
感じたこと・気づき
実践してみて率直な感想です。
- 子どもたちがプレーしていて楽しそう
- 1人1人がボールをたくさん触れる。ゴールがたくさん生まれる
- 強度が高い。1セット終わると選手たちの息がけっこう上がっている
指導してみて気づいたことはいろいろありますが、主に以下です。
- サッカーの主要な局面が凝縮されていて、繰り返し発生する。(攻撃・守備・切り替え(攻⇔守))
- 得点をカウントし勝敗を明確にすることで子どもたちの勝利に対するモチベーションが上がる。勝つと喜び、負けると悔しがる。(カウントしないと勝敗があいまいで終わった後の感情の起伏が少ない)
- ボールアウトした際の配給は指導者がサイドから行った方がいい。素早くプレーが再開され、攻守の切り替えが発生しリアリティが増す。
- 1セットは短く(3分程度)し、回数をこなす。(強度が高いため、長いとだれてしまう)
- 攻守において複数で関わってプレーする必要がある。(3人が関ってプレーしないとなかなかゴールは生まれない。関わらないと孤立するあるいは突破される)
複数で関わってプレーすること
サッカーでは攻守において複数で関わってプレーすると効果的だと思います。過去の記事「C級ライセンス リフレッシュ研修 講師:池上 正さん ~講義編~ 1/2」で「コレクティブにサッカーを」という言葉がありました。
日本語に訳すと集団、組織的にという意味ですが、池上さんの場合「1人1人ではなく複数で連続して」ということだそうです。フニーニョでは、攻守において3人が関わってプレーする必要性が常にあると思います。
例えば、攻撃(赤)では以下のような状況が起こります。
赤②がボールホルダーでここから始まる状況で、赤③がタイミングを合わせ動き出し、赤②からボールを受ける。赤②③はお互いにワンツーのイメージを共有し実行する。
または、赤④が赤②→③でパスを受けると予測しDF背後を狙い動きだす。それを感じ取った赤③は赤②ではなく赤③へパスを出すなどです。
逆にお互いが連携せずに1人1人がプレーすると孤立したり、ゴールを奪えずにボールを奪われてしまいます。
守備(青)でもコレクティブにプレーすると効果的です。
ボールホルダーの赤②に対してまず青⑨がプレスをかけます。続いて青⑩は赤③への楔(くさび)のパス、赤②のドリブル突破を警戒し、両方対応できる準備をします。
さらに、青⑪は青⑩がサイドにカバーに入ること、赤③を意識しつつ、赤④に背後をとられないようにポジションを中に絞り、ゴールを守る準備をします。
これが、青⑨がプレスに行った際に、青⑩⑪が連携しないと突破に対するカバーリングが遅れたり、背後をとられたりします。
まとめ
今後もフニーニョを継続していきたいと思います。
繰り返しになりますが、サッカーの主要な局面が凝縮されていて、繰り返し発生します。(攻撃・守備・切り替え(攻⇔守))どんな現象が発生しているのか?何が課題なのか?何が改善されてきたのか?現場でしっかり観て学んでいきたいと思います。
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