NTT西日本 第56回 静岡県ユースU-12 2次リーグ

U-12

 

 NTT2次リーグ最終戦。今日勝てばグループ3位以上の可能性が残されているが、負ければその時点でNTT敗退が決まる。相手はSリーグ所属の格上のチーム。

試合結果

 相手はピッチを広く使い、ボールを保持しながら攻めてくる。こちらは守備に追われる時間が長い。想定していた状況となった。立ち上がりからペナルティエリアまで運ばれシュートを打たれるが、ゴールポストや相手シュートミスに救われていた。ただ、守備に限界がきて前半2失点で終える。

 後半も同様の展開が続く。相手の横パスが弱く正確さを欠いたところを見逃さずインターセプト。相手全員が前がかりになっていたため、縦パス1本でGKと1対1になり、ゴールを奪う。2対1。ここから押し込むシーンが増えたが、追加点を奪えず、さらに失点し結果は1-4で負け。

 NTTは終わり、県大会出場の目標は達成できなかった。力の差は歴然であった。だだ、粘り強い守備、1点取り返したことなど随所にいいプレーはあった。選手たちは持っている力を出し切っていたと思う。

技術・戦術的分析

 攻撃に関して、相手は幅を使ってボールを動かし保持することができる、幅を取ることで守備陣の間隔を広げることができ、スペースを作り出すことができる。その空いたスペースをつき、フリーでボールを受けフィニッシュできる。

 また、ゴールを狙えない、体勢が悪い場合はいったんGKも含めバックパスし攻撃をやり直すことができる。一方こちらは、前線FW陣が長い距離ボールを追いかけ、揺さぶられ消耗されられていた。相手は「ボールを保持する・ゴールを奪う」という攻撃の目的をもとに、「ピッチの幅と深さ」を使い、オフの選手が関わり「サポート」できていた。いい攻撃をしていたと思う。

 ベースには全員が一定レベルの「止める・蹴る・運ぶ」のテクニックがある。これがないとボールは保持できない。インサイドキックのパススピードは全体的に強く速い。そのパスをコントロールする技術もある。また、スペースがあるとドリブルで運びながら前進することもできていた。よく子どもたちをトレーニングしていると感心した。

まとめ

 改めて「ボールを保持しながらゴールを奪う」という攻撃の目的とそのためにプレーの原則を実践することの有効性を思い出させてもらった。子どもたちにも伝えていければと思う。あと、単純にボールを保持し、攻撃をたくさんできたほうがサッカーが楽しいだろうなと。

 と同時に、6年生までにこのレベルにもっていくのは簡単ではないとも感じた。前述のとおり、全員が一定程度の「止める・蹴る・運ぶ」のスキルを身につける、全員がチームでボールを保持しながら前進するために動き出し、ポジションを取ることができる必要がある。これをできるだけ早い学年で身につけさせる必要がある。

 そのためには日々のトレーニング・コーチングでのこれらを身につけることができるような仕掛け・仕組みが必要である。すぐにできるものではないが、スタッフで話し合っていきたい。


・サッカーをこよなく愛するおやじ
・町クラブのコーチ(コーチ歴7年)
・サッカーC級ライセンス保持(2022年取得)

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