7/13~15日の3日間、静岡県浜松市(遠州灘海浜公園江之島ビーチコート)にてビーチサッカー日本女子選抜チームトレーニングキャンプが開催されました。最終日に取材に行きました。その模様をお伝えします。
浜松市とビーチ・マリンスポーツ
トレーニングキャンプの前に、まずは浜松市とビーチ・マリンスポーツの関係についてお伝えしたいと思います。浜松市は、浜名湖や遠州灘、中田島砂丘など多彩なビーチ・マリンスポーツを楽しむことができる自然環境があります。
行政も予算を組み、ビーチ・マリンスポーツ事業化計画(2018年度策定)を策定しています。浜松市として「”ビーチ・マリンスポーツの聖地”を目指す。また、遠州灘海浜公園江之島地区にビーチスポーツの拠点を整備し、市独自のビーチスポーツブランド価値を創出する」としています。
各拠点の中でも、遠州灘海浜公園江之島地区は、「大会誘致ゾーン」として、令和9年度全体オープン予定で、国際大会が開催可能なビーチコートを整備しているとのこと。
浜松市HPより引用
施設の概要は、ビーチコート(センターコート1面、サブコート2面)、ビーチバレー12面、ビーチテニス12面、ビーチサッカー4面、ビーチラグビー4面、ビーチハンドボール7面とかなり大規模。凄い施設ですね!浜松市でビーチサッカーワールドカップが開催される日が来るかも!?完成が待ち遠しいですね。
キャンプ
取材に行った最終日のトレーニング内容はゲームでした。まずは試合映像をご覧ください。
いかがですか?緊張感があり、熱があり、ピリッとした空気を感じました。
前回の記事「ビーチサッカーをやってみよう!」では小学生年代のビーチサッカーをお伝えしました。子どもたちの笑顔や元気な声、子どもらしいプレーが見られ、観ている側も微笑ましかったです。
今回は打って変わって本格的なビーチサッカーを観ることができました。とくにビーチサッカーの特徴でもあるオーバーヘッドキックなどダイナミックなプレー(4分15秒の赤、10分42秒の青)を随所に観ることができました。
感じたこと・学んだこと
選抜チームのプレーを観て印象的だったことが3つありました。子どもたちのサッカーの指導にも活かせると感じました。
- 「DUEL(デュエル)」、球際の強さ
- トランジション(攻⇔守の切り替え)
- コミュニケーション
1.について、「球際の激しさ、ボールを奪う・奪われない」といったプレーが印象的でした。(50秒からの両チームの攻防、2分15秒からの青のDF、9分26秒からの赤のDF)
「DUEL(デュエル)」という言葉は、リバプールFC所属の「遠藤航」選手の活躍で一気に広まりみなさんも聞いたことがあると思います。
一昔前のバルセロナのポゼッションサッカー、川崎フロンターレなどで印象的な「止める・蹴る」など攻撃面がメディアでよく取り上げられ注目され、「DUEL、球際の強さ」など守備面はあまり触れられていないと思います。 サッカー経験者の皆さんはわかると思いますが、あたりが強い、粘り強い、しつこい選手を相手にするのは嫌ですよね。そういう観点を思い出させてくれました。
2.について、ジュニア年代ではミスした後、悔しがってプレーが止まったり、すぐに切り替えできないシーンが見受けられると思います。特に攻→守への切り替えですね。今日の選手たちは、プレーが切れた後、一息つく前に素早く自陣に戻る切り替えの速さが目立っていたと思います。(5分7秒赤の攻→守の切替、6分10秒青の攻→守の切替→複数人でボールへのプレス)
オン選手だけでなく関わっていたオフの選手の切り替えも速かったですね。トランジションの観点も思い出させてくれました。
3.について、一番印象的だったのが選手同士の「コミュニケーション」です。映像を観て感じたと思いますが、終始本当によく声が出ていますよね。味方ポジションを修正するコーチング、自分がパスを出したいところを伝える声、攻守の切り替えの合図、などなど。コミュニケーションにより攻守において連携ミスのリスクを減らし効果的にプレーできると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今後もビーチサッカーを取り上げていきたいと思います。次回は「東海ビーチサッカーリーグ」を取材したいと思います。乞うご期待!
コメント